胃カメラが意外と楽勝だった話

心の科学室

みなさんの中には初めて胃カメラを受けることになって不安に思っている方がいるのではないでしょうか。

実際私も健康診断で胃カメラを勧められて、検査前日になってから予約キャンセルしようか迷ったくらい不安でした。

過去に胃カメラを受けた職場の先輩から、「検査の時に鎮静剤打たれて眠らされるよ」と聞いて、意識がない間に胃にカメラを入れられるのか・・と不安になりました。

ですが、実際に胃カメラを受けてみたら、そんなに苦痛もなく、いつの間にか終わっていたので、「これなら毎年でも受けられるな」と思えるようになりました。

今回は実際の胃カメラをどういう流れで受けたのか、感想を交えて紹介していきます。

※病院によって検査の流れが異なりますので、あらかじめご了承ください。

検査前の流れ

胃のなかを洗浄するための水薬を飲む

まず体調不良等がないか簡単な診察をされます。その後待合室に案内されて、まず胃の中を洗浄するために、水薬をコップ一杯ほど飲まされます。無味無臭の透明の液体で特に不味くもないので抵抗なく飲めます。

喉の奥に麻酔を施す

次に喉の奥を麻痺させるために、ゼリー上の麻酔を喉の奥に3分間含みます。リラックスチェアに座って顔を上に向けた状態でゼリーを入れられるので、自然と喉の奥を通っていきます。この処置は胃カメラが喉を通るときに、反射で嘔吐するのを抑えるためにするものです。

ゼリーは少しフルーツ味がするので、特に苦しくありません。3分経ったらゼリーを紙コップに吐き出します。そのときには喉の感覚が無くなっており、喉に違和感を感じます。この状態が麻酔がかかっている状態です。

そのあとはスプレー麻酔を口の中にします。こちらは少し苦かったですが、苦痛も特にありませんでした。

鎮静剤投与・・意識は少しあるものの苦痛はなかった

検査室には少し高めの台があり、看護師さんにそこに仰向けで寝るように指示されました。

検査用に採血をして、その針穴から鎮静剤の点滴を打たれました。「こんなので本当に眠くなるのかな」と思っていましたが、すぐに睡魔が現れ始めました。

人によってはここで寝落ちし、検査中の記憶がないまま、起きたときにはすでに胃カメラが終わっていた、ということもあるそうです。

ですが私の場合は完全に眠るということはなく、意識がもうろうとするだけでした。(お酒を飲んだときに意識はあるけど酔っ払っているような状態に近かったです)

なので口から胃カメラが入っていく記憶は残っていました。

ですが、意識がもうろうとしている状態で喉の奥に入れられたので、意識はあっても「あっ、なんかカメラ入れられてるなあ。まあでもどうでもいいや・・・」という風に苦しさから意識を背けることができました。

また胃カメラ中に唾液を飲み込むと、吐き気がするので、唾液は枕元に強いてあるペーパー上に垂れ流す必要があるのですが、初めはそれさえも抵抗感があったものの、鎮静剤のおかげで「別に恥ずかしくもないや・・」という風に抵抗なく実行できました。

また鎮静剤の点滴を打たれている状態なので、刺されている腕もじんわりと痛かったのですが、次第にその痛みもどうでもよくなりました。

例えるなら、お酒に酔っ払って頭が気持ちよくなっているような状態に近かったです。

※注意:検査前にお酒を飲むのはやめましょう。鎮静剤との相乗効果で効き過ぎてしまいますので最悪命に関わります。

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あっという間に終わった胃カメラ検査

胃カメラは5分〜10分ほどで終わりました。鎮静剤で足がふらつくので、車椅子で運ばれ近くの休憩室で休みました。リラックスチェアの上で1時間ほど仮眠をとりました。

その後検査結果を医師から告げられます。結果としてとても綺麗な胃をしていたので、逆になぜ胃カメラをしにきたのかと言われました・・。

日頃の仕事のストレスなどで健康な胃でも調子が悪くなることもあるらしく、念の為ピロリ菌検査をして、胃薬をもらってその日は帰りました。

胃カメラを受ける初心者の方には鎮静剤をお勧めします。最初は抵抗があるかもしれませんが、普段夜になると眠くなるような感覚に近いので、必要以上に心配することはありません。

また鎮静剤の効き方にも個人差があります。効きすぎる人とあまり効かない人がいるらしく、効きすぎる人はすぐに寝落ちして記憶がないうちに胃カメラ検査が終わります。

逆にあまり効かない人は、意識がもうろうとした状態で胃カメラ検査を行うことになりますが、カメラを喉の奥に入れる苦しみは全く気にならなくなるので、こちらも必要以上に心配することはありません。

日本人は胃癌の割合が多く、男性はおよそ9人に1人が、女性はおよそ19人に1人が、一生のうちに胃癌と診断されています。※1

内視鏡検査はこうした胃癌の早期発見にも繋がりますので、ぜひ内視鏡検査を受けてみてはいかがでしょうか。

参考文献

※1 知っておきたいがん検診 日本医師会 https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/type/stomach/what/

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