会社でたくさん働いても金持ちにはなれない
会社でたくさん働いても金持ちにはなれません。確かに1日8時間を超えると残業手当として1.25倍程度上乗せされますが、例えあなたが1日12時間以上働いたとしてもお金持ちになることはないでしょう。
理由は2つ。
1つは、税金が差し引かれた状態で給料をもらうから
もう1つは、自分が働かないと給料がもらえないから
お金持ちは、最後に税金を払う
給与明細を見ると、所得税や社会保険料などが毎月の給料から差し引かれているのがわかるでしょうか。
20万円以上稼いでいるはずが、手元には17万円しか残らないということがザラにあります。
このようにサラリーマンは税金が差し引かれた状態でものを買うことになるため節税のしようがありません。
一方の金持ちは商売でお金を稼いだ後、経費としてものを買ってから、残ったお金に税金がかけられます。経費として計上できるものにもよるが、ものを買うことによって税金を抑えることができるのです。
サラリーマンは税金という呪縛から解放されにくい立場にあるのです。
働かないとお金が稼げない状況
そしてもう一つの理由、自分が働かないと給料がもらえないからとは、自分が休んでいる間お金が生まれないため、稼げるお金に上限があるということです。
サラリーマンの場合、有給休暇を使えば休んでいる間も給料は発生します。しかし、それは会社が貯め込んだお金を単にあなたに渡しているだけであり、あなたが休んでいる間にお金が生産されているわけではありません。
働かなくてもお金が入ってくるお金持ち
金持ちの場合、自分が働かなくてもお金が生まれています。経営者は自分が動いていない間に、労働者が働きお金を稼いでくれるからです。投資家は自分が動いていない間に投資したビジネスがお金を稼いでくれます。そして稼いだ利益から、経費として物を買い、節税することができるのです。
つまりお金持ちになるには、経営者や投資家のように、
物を買ってから税金が引かれる状態にする・自分が働かなくてもお金が入ってくる状態にすることが必要です。
2人の父親から金持ち思考・貧乏思考を学ぶ
「金持ち父さん貧乏父さん」では2人の父親が登場します。著者のロバート・キヨサキの父親と、ロバートの友人の父親です。ロバートの父親は高い教育を受けており、大学では博士の学位をとっています。教師としてよく働き、高い収入を得ていました。
しかしロバートの父親は、毎月ローンなどの請求書の支払いに追われ、一生お金のことで苦労する事になります。
一方、ロバートの友人の父親はハイスクールすら出ていません。しかし経営者としてお金について日々勉強し、お金に頭を使うことで、ハワイでもっとも裕福になったのです。
「勉強しろ」と勧める対象が異なる
この二人の父親はどちらも学ぶことを重視していました。教育を大切にするという点では共通しており、ロバートにしっかり勉強することを強く勧めていました。
しかし、「何を何のために学ぶべきか」という点が2人の間で全く異なっていました。
貧乏思考の父親は「しっかり勉強しなさい。そうすればいい会社に入れるから」というのに対し、金持ち思考の父親は「しっかり勉強しなさい。そうすればいい会社を買うことができるから」といっています。
つまり貧乏思考の父親は労働者になるために勉強しろというのに対し、金持ち思考の父親は経営者になるために勉強しろと言っています。
「資産」と「負債」の違いが分かっているかどうか
お金持ちになるには「資産」と「負債」の違いを分かっている必要があります。
「資産」とは持っているだけで自分のポケットにお金が入ってくるもの、そして「負債」とは持っているだけでポケットからお金が出ていくもののことです。
具体的に言えば、資産は株や債券、家賃収入が入ってくる不動産、音楽や著作物などの特許権、そして自分のビジネスがあります。
ここで特に重要なのが株、不動産、ビジネスの3つです。
この3つのうちどれかを持っていれば毎月自分のポケットにお金を入れてくれる。自分が働いていなくても資産がお金を稼いでくれるのです。
「負債」を買うと毎月お金が減っていく
逆に負債とは、買うと毎月お金が減っていくもののことです。
具体的に言えば、持ち家や車、クレジットカードのリボ払いなどです。
持ち家をローンで買った場合、ローンの返済に金利、火災などの保険料、固定資産税、維持費がかかります。
車を買うとガソリン・駐車場代・保険料・車検などが費用としてかかります。
クレジットカードは一括払いの場合は金利は発生しませんが、リボ払いの場合高額の商品を毎月少額ずつ後払いにするため、支払い期間が長くなり年18%もの金利が発生します。
つまり負債を持っているだけで毎月数万円のお金があなたの元から出ていくことになります。
なぜ人は負債を買ってしまうのでしょうか?
それは資産だと思って負債を買っているからです。
日本で持ち家を買うリスク
人口が減少して空き家が増える
持ち家は負債だと言いましたが、「持ち家は資産になりますよ」と勧めてくる不動産屋もいます。不動産屋も商売なのでそれを批判するつもりはありませんが、
資産と負債の違いを頭に入れていないと、「負債」を「資産」と思い込んで買ってしまう恐れがあります。
確かに賃貸だと家賃を払って終わりですが、持ち家なら買ってしまえば自分のものにできます。売ることもできるし、人を住まわせて家賃収入を得ることができるので一見資産のように見えます。
しかし日本の土地の場合、少子化による人口減少で空き家が増え、これからどんどん土地の価値は目減りしていきます。一括で買えるならともかく、ローンを組んで30年、40年後に完済してその時代に土地の価値が上がっているとは考えにくいのです。
さらにローンの返済に加え、ローンの金利、維持費、保険料、固定資産税が毎月、毎年かかってきます。
不動産経営は人口が増えている東京がマシ!
持っているだけでお金がどんどん出ていく「負債」となり、それを払うために会社で働いて・・を繰り返すことになるのです。
不動産を買うのなら、東京などの人口が増えている土地を買う方がまだ現実的かもしれません。
「負債」を見抜くには出ていくお金を全て洗い出す
貧乏にならないために、簿記3級レベルの知識は必要
このように持ち家は負債になりやすく、また資産だと思い込みやすいものです。
資産と負債の違いを見抜くためには出ていくお金を全て洗い出す必要があります。
持ち家の場合は、ローンの返済、ローンの金利、維持費、保険料、固定資産税の出ていくお金を洗い出し、それらが土地の売却益よりも下回っていなければ「資産」とは言えません。
人口減少が進む日本では土地の値段は減少していくのでほとんどが「負債」となりやすいです。売却益に加えて、人を住まわせて家賃収入で補うというのも一つの手ではありますが、その場合広告費や不動産仲介料などの出費も増えるので、出ていくお金もさらに増えていきます。
お金持ちになるには「出ていく支出」と「入ってくる収入」を計算できる簿記3級レベルの能力は必要になってくるでしょう。
お金持ちになるにはお金の勉強が必須
貧乏になる人ほどお金について学ばない
貧乏になる人はお金が大好きですが、好きなだけでお金について学びません。お金が「投資するもの」ではなく「使うもの」という認識が強いからです。
お金持ちになる人ほどお金について学び続ける
そしてお金持ちになる人ほどお金について学び続けます。お金は人生と切り離せないものです。お金について謙虚に学ぶ姿勢があなたをお金持ちにしてくれるのです。
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