銀行の科学 〜知っておきたい銀行の仕組み〜

お金の科学室

銀行のお金の流れを知る

本記事はお金について勉強する初心者のために、普段預けている銀行のお金がどのように動いているのかを伝える内容です。これからお金を増やしたいと思っている人が、まずは知っておくべき銀行のお金の流れ、銀行がお金を天下にどのように回しているのかを学ぶ「銀行の科学」をお伝えします。

銀行はなぜお金を預けてくれるのか

昨今の老後不安などから銀行に貯金を預けている人が大半ですが、なぜ銀行はお金を預けてくれるのでしょうか。

「手元に大金を持ったままでいるのは不安ですよね?私たち銀行があなたのお金を無料でお預かりしますよ?」というサービスなのであれば銀行は儲かりません。

それを銀行の商売とするのであれば、お金を預ける際に手数料を支払わなければいけません。「無料でお預かりします」ではなく「有料でお預かりします」になります。

いわば「金庫を貸すのでそのレンタル料をいただきます」という商売になってしまいます。

ですが実際銀行にお金を預ける時に、手数料を支払うということはなく、むしろ預けたお金が少し増えた状態でお金が返ってきます。100万円預ければ1年後には100万100円に増えている状態です。

ではその100円はどこからきているのでしょうか。またどうやって銀行は儲けているのでしょうか。

銀行はお金に働かせている

お金に働かせるとは、自分は労働せずにお金に労働をさせてお金を稼ぐことです。

通常、普通の会社は商品やサービスを売ってお金を稼ぎます。服屋さんなら服を作って売る。遊園地ならアトラクションに乗るというサービスを売る。といった具合です。

銀行にとっての商品は「お金」です。つまり会社設立などで大金を必要としている人にお金を貸す。そしてその手数料として金利(貸したお金に上乗せしたお金)を稼いでいます。

ところで通常お客さんは「必要としているもの」にお金を払います。前例の服屋さんに来るお客さんは、「服」を必要としているためお金を払います。

銀行の場合、お客さんは「お金」を必要としている人であり、「お金」を買うために「お金(金利)」を払っているのです。

銀行は預けたお金を人に貸している

では銀行は人に貸すためのお金をどこから調達しているのか?それがあなたが預けた預金です。

つまり銀行のビジネスモデルは、「あなたが預けたお金を人に貸して金利を儲ける」ということになります。そして返してもらったお金をあなたの預金口座に入れ戻しているのです。

お金に働いてもらうとは

先述したとおり銀行はお金を働かせています。具体的には大金を必要としている人にお金を貸して、その手数料としての金利で儲けています。

では大金を必要としている人なら誰でも貸してくれるか?と言われればそういうわけではありません。

例えば競馬やパチンコで大金が必要だからという理由でお金を貸していたら、負けてお金が返って来なくなる可能性が大きいので貸してくれません。

銀行は会社設立や不動産など「お金がお金を生んでくれるもの」を買う人にお金を貸してくれます。

例えば服屋さんを設立する時に、売る場所の確保や服の仕入れなどのお金が必要です。ですがそれらが一旦揃ってしまえば服を売ることでお金を稼ぐことができます。

不動産もアパートやマンションを購入する際に大金が必要ですが、購入した後は誰かに住んでもらって定期的に家賃収入を稼ぐことができます。

このようにお金がお金を産んでくれるものを「資産」といい、資産にお金を使うことを「投資」と言います。

銀行はこのような投資をする人にお金を貸すので、銀行も投資をしていることになります。

そしてそれらのお金は私たちの預金が使われているので、銀行に貯金をするのも「投資」と言えるのです。それゆえ銀行にお金を預けても手数料が取られることなく、むしろお金が増えた状態で返ってくるのです。

お金が欲しいならお金について学べ

  働いた給料をそのまま銀行貯金に回すのはお金を貯めているように見えて、実は「投資」をしているのだ。

 お金を欲しいと思っている人はお給料をあげることを重視している。もちろん自分の働く会社で自分のスキルをあげるのは大切なことだ。しかしそのような「労働資産」には上限がある。

これからの時代は、働いて得たお給料を投資に回し、お金に働かせることで資産を増やすことが大切になってくる。

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